動く田中芳樹 [小説/作家]
今週は田中さんにお供して、テレビ番組の収録です。
テレビどころか、普通の対談でも緊張してしまう
田中さん。想定していないことまでお話しして
しまいかねませんが、そうなったら止めるべきなのか、
止めないのがファンへのサービスなのか、半ば本気で
悩んでしまうところです。
制作中のものなので、放映時間等はもう少し先の
こととなります。
決まりしだいお伝えしますので、いましばらくお待ち下さいね。
暁の海に聞け――赤城毅の新連載 [小説/作家]
今日の東京は、雨から一転雪景色となりました。
朝の雨の冷たさに、もしやと思ったのですが……案の定。
これがもし一日早ければ、あの日の様子を再現したかのように
なっていたかもしれませんね。
事件ののち、日本の軍内部の構造はずいぶんと様変わりし、
政治への干渉がしばしば見られるようになります。よく「軍部の台頭」
という切り口で語られます。
もちろんこれ以前の経緯や、世界の事情もあってこそなのですが、
国内政治的にはこれをひとつの契機とする見方が多いようです。
さて、事件から五年が経ち、時は昭和十六年。
混迷の度を深める国際情勢は、太平の名を冠する大海原にすら
これを隔てることを許しませんでした。アジア・大洋州の権益をめぐり、
日本と米英蘭の対立は一層強まります。アメリカの対日禁輸政策に
より、全面戦争も時間の問題。
そんな危機的状況のもと、宮城では政府と軍首脳が一同に会し国策を
話し合う「御前会議」が執り行われていた――赤城毅の新作、
「暁の海に聞け」は、まさにこの御前会議から始まります。
普段から歴史や戦記に触れている私、こういう出だしを読んだだけで
もうたまりません(笑) それでなくとも密度の高い「濃い」文章
ですから、グイグイ引き込まれること間違いなし!
「暁の海に聞け」は歴史なのか、戦記なのか。それとも……?
作家にしてプロの研究者である赤城さんですから、どんな変化球を
投げてくるやら、わかりません。
祥伝社の月刊小説誌「小説NON」にて、3月号より毎月連載です。
どうぞご期待下さい!
「タイタニア」アフレコ最終回&DVDリリース情報 [イラスト/漫画/アニメ]
先日、「TYTANIA」の最終話アフレコがありました。
26話構成という長丁場、全員がまるで「正直じいさん号」の
乗組員かのような一体感が生まれ、最高の収録になりました。
詳しい収録の様子は、また別のメディアで明らかになるかも
しれません……。
※今は26話で「長い」部類に入ってしまうのですよね。
休み無く現場に出られ、お疲れのはずの石黒監督も満面の笑顔。
声優さんとスタッフの方々の努力が実りました。皆さん本当に
ありがとうございました。
さてさて、アフレコは無事終了しましたが、「TYTANIA」放送と
DVDシリーズのリリースはこれからです!
今回のご紹介は「TYTANIA」第2巻 DVD&Blu-rayディスク。
収録されるのは
第3話「英雄の条件」
第4話「リラの決心」
の2エピソード。
エウリヤ都市艦隊を率い、奇策によってタイタニア軍を下した
ファン・ヒューリック。しかし彼を迎えたのは歓呼の声ではなく、
市長の「政治的決着」と、エウリヤからの追放宣告だった。
ヒューリックは惑星エーメンタールに移り、暢気に職探しを
決め込むが、自分たちに苦杯を舐めさせた者を、タイタニアが
逃すはずもなかった……。
今回はヒューリックの運命を決める「あの人」が初登場。
野菜入りオムレツの恩義は、お調子者をどう変えるのか?
そしてもう一方、タイタニア一の耽美系アルセス=タイタニア。
草尾毅さんの妖演は、スタジオで聞いていても寒気を覚える
ほどでした。DVDで、はたまたブルーレイの高画質で観た
ならば、いったいどんなことになってしまうやら……!
「TYTANIA」第2巻は2月27日発売です。絶賛予約受付中!
http://www.tytania.jp/
ちいさな作家が来た [小説/作家]
すでにこのブログでもお伝えしておりますが、
2008年は田中芳樹が「幻影城」でのデビューから30周年を
迎えた記念の年でした。
軽井沢で記念のお食事会(&担当編集への感謝の会)など
様々な催しをとりおこないました。
そして。
今日来社された某社の編集さん。田中さんに30周年記念の
プレゼントを下さいました。
それがなんと、田中さんの人形だったんです。
に、似ている……。
田中さん(小)を見た田中さん(本物)は、もう照れまくり。
「いや、こいつがぼくの代わりに××をしてくれれば」などと
不穏当な発言をしておられました。
さすがに書けませんが。
愛のある造形に、スタッフも皆大喜び。
本当にありがとうございました。
カジシン、CMデビュー。 [小説/作家]
小説、コミック、ドラマに舞台と、クロスメディアで
作品をお届けしてしてきました梶尾さんですが、今年は
さらに、新たなメディアに進出します。
なんと、梶尾さんがCM界に!
……と言っても、梶尾さんの作品のCMを放映する、という
わけではありません。
今回梶尾さんが手がけられたのは、梶尾さんが愛してやまない
地元のシンボル、熊本城のCMです。
豊臣秀吉の忠臣で「築城の名手」と称された加藤清正が建てた
この城は、江戸時代には改易・廃城の嵐を、明治時代には、西南
戦争など士族の反乱を、そして昭和・太平洋戦争と数々の事変
戦災を免れ、2007年には堂々の築城400年を迎えました。
梶尾さんのプランによって生まれたCMは、築城400年を記念した
特別企画のひとつ。「時」を題材とした作品を数多く生み出してきた
梶尾さん、400年という長い時間からどんな素敵な世界を織り上げて
くれるのでしょうか……。
気になるCM放映時期は、関東・近畿圏で今月より。
WebCMは熊本城Webサイトで15日より公開。
ロングバージョンのWebCM、オススメです。ぜひご覧下さい!